筋の神経支配を覚えるのは本当に大変です。
しかし,覚えるしかありません。
全て正確に覚えるのが最終目標ですが,大雑把に覚える方法があります。
下腿後面に手をあてて「1, 2」大腿前面に手をあてて「3, 4」上腕前面に手をあてて「5, 6」上腕後面に手をあてて「7, 8」と唱えます。
下腿や大腿の後面にある筋は S1 〜 2 あたりに支配され,大腿前面の筋は L3 〜 4 あたりに支配され,上腕前面の筋は C5 〜 6 あたりに支配され,上腕後面の筋は C7 〜 8 あたりに支配されるということです。
基礎運動学1)でいくつかの筋のとその神経支配をみてみましょう。
腓腹筋:L(4), 5 〜 S1, (2)
長母趾屈筋:L5 〜 S2
大腿二頭筋長頭:L5 〜 S2
大腿直筋:L2 〜 4
外側広筋:L3 〜 4
上腕二頭筋:C5 〜 6
上腕三頭筋:C6 〜 8
いい加減で不正確ですが,だいたいあっています。
国家試験のような選択肢のある問題だと,この程度の知識でも正解にたどりつけることがあります。
最初から一つずつ正確に覚えるのは大変ですので,まずは最初の一歩として,全体を大まかに覚えるというのもありだと思います。
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参考文献
1)中村隆一, 齋藤宏, 他: 基礎運動学(第6版補訂). 医歯薬出版, 2013, pp213-296.
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