はじめに
寛骨に付着する筋の一覧です。
目次
寛骨に付着する筋の一覧
- 広背筋:腸骨稜の後方 1 / 3
- 腰腸肋筋:腸骨稜(外唇)
- 胸最長筋:腸骨稜
- 腹直筋:恥骨結合前面,恥骨稜,恥骨結節,恥骨櫛
- 錐体筋:恥骨上縁
- 外腹斜筋:腸骨稜外唇前半
- 内腹斜筋:腸骨稜中間線の前方 2 / 3(起始),恥骨稜と恥骨櫛(停止)4,6)
- 腹横筋:腸骨稜内唇の前方 2 / 3
- 腰方形筋(後部):腸骨稜内唇の後方
- 肛門挙筋:恥骨上枝内面,坐骨棘
- 尾骨筋:坐骨棘
- 坐骨海綿体筋:坐骨結節,坐骨下枝
- 浅会陰横筋:坐骨下枝または坐骨結節
- 深会陰横筋:坐骨下枝,恥骨下枝
- 腸骨筋:腸骨窩,腸骨上縁1,2),下前腸骨棘3),腸骨稜内唇6)
- 小腰筋:腸恥隆起(腸骨,恥骨),弓状稜5),恥骨櫛6)
- 大殿筋:腸骨翼外面で後殿筋線後方,腸骨稜6),上後腸骨棘3)
- 大腿筋膜張筋:上前腸骨棘,腸骨稜外唇の前方部分6)
- 中殿筋:腸骨翼外面で前殿筋線と後殿筋線の間,腸骨稜外唇
- 小殿筋:腸骨翼外面で前殿筋線と下殿筋線の間,大坐骨切痕の縁6)
- 内閉鎖筋:寛骨内面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 上双子筋:坐骨棘(外側)
- 下双子筋:坐骨結節(上部)
- 大腿方形筋:坐骨結節(外側)
- 外閉鎖筋:寛骨外面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 縫工筋:上前腸骨棘の下部
- 大腿直筋:下前腸骨棘,寛骨臼上縁(腸骨)
- 恥骨筋:恥骨上枝,恥骨櫛
- 薄筋:恥骨結合の外側部
- 長内転筋:恥骨結合前面と恥骨結節に渡る三角形の面
- 短内転筋:恥骨体の前方で長内転筋の後方
- 大内転筋:恥骨下枝,坐骨下枝,坐骨結節
- 小内転筋:坐骨下枝,恥骨下枝
- 大腿二頭筋(長頭):坐骨結節
- 半腱様筋:坐骨結節
- 半膜様筋:坐骨結節
胸最長筋の付着部として腸骨稜の記載がない文献3,6)があります。
錐体筋の発達は個人差が大きいとされています。
腸骨
腸骨に付着する筋の一覧
- 広背筋:腸骨稜の後方 1 / 3
- 腰腸肋筋:腸骨稜(外唇)
- 胸最長筋:腸骨稜
- 外腹斜筋:腸骨稜外唇前半
- 内腹斜筋:腸骨稜中間線の前方 2 / 3(起始)
- 腹横筋:腸骨稜内唇の前方 2 / 3
- 腰方形筋(後部):腸骨稜内唇の後方
- 腸骨筋:腸骨窩,腸骨上縁1,2),下前腸骨棘3),腸骨稜内唇6)
- 小腰筋:腸恥隆起(腸骨,恥骨),弓状稜5)
- 大殿筋:腸骨翼外面で後殿筋線後方,腸骨稜6),上後腸骨棘3)
- 大腿筋膜張筋:上前腸骨棘,腸骨稜外唇の前方部分6)
- 中殿筋:腸骨翼外面で前殿筋線と後殿筋線の間,腸骨稜外唇
- 小殿筋:腸骨翼外面で前殿筋線と下殿筋線の間,大坐骨切痕の縁6)
- 縫工筋:上前腸骨棘の下部
- 大腿直筋:下前腸骨棘,寛骨臼上縁
腸骨稜に付着する筋
腸骨稜のどこに付着するかについて,全ての筋の正確な情報を得ることはできませんでした。
- 広背筋:外唇?
- 腰腸肋筋:外唇
- 胸最長筋:外唇?
- 外腹斜筋:外唇
- 大殿筋:外唇?
- 大腿筋膜張筋:外唇
- 中殿筋:腸骨翼外面で前殿筋線と後殿筋線の間,腸骨稜外唇
- 内腹斜筋:中間線
- 腹横筋:内唇
- 腰方形筋(後部):内唇
- 腸骨筋:内唇
腸骨窩に付着する筋
- 腸骨筋
殿筋面に付着する筋
- 大殿筋
- 中殿筋
- 小殿筋
上前腸骨棘に付着する筋
- 大腿筋膜張筋
- 縫工筋
上後腸骨棘に付着する筋
- 大殿筋
下前腸骨棘に付着する筋
- 腸骨筋
- 大腿直筋
腸恥隆起に付着する筋
- 小腰筋
寛骨臼に付着する筋
- 大腿直筋
坐骨
坐骨に付着する筋の一覧
- 肛門挙筋:坐骨棘
- 尾骨筋:坐骨棘
- 坐骨海綿体筋:坐骨結節,坐骨下枝
- 浅会陰横筋:坐骨下枝または坐骨結節
- 深会陰横筋:坐骨下枝
- 内閉鎖筋:寛骨内面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 上双子筋:坐骨棘(外側)
- 下双子筋:坐骨結節(上部)
- 大腿方形筋:坐骨結節(外側)
- 外閉鎖筋:寛骨外面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 大内転筋:坐骨下枝,坐骨結節
- 小内転筋:坐骨下枝
- 大腿二頭筋(長頭):坐骨結節
- 半腱様筋:坐骨結節
- 半膜様筋:坐骨結節
坐骨結節に付着する筋
- 坐骨海綿体筋
- 浅会陰横筋
- 下双子筋
- 大腿方形筋
- 大内転筋
- 大腿二頭筋(長頭)
- 半腱様筋
- 半膜様筋
坐骨下枝に付着する筋
- 坐骨海綿体筋
- 浅会陰横筋
- 深会陰横筋
- 大内転筋
- 小内転筋
坐骨棘に付着する筋
- 肛門挙筋
- 尾骨筋
- 上双子筋
恥骨
恥骨に付着する筋の一覧
- 腹直筋:恥骨結合前面,恥骨稜,恥骨結節,恥骨櫛
- 錐体筋:恥骨上縁
- 内腹斜筋:恥骨稜と恥骨櫛(停止)4,6)
- 肛門挙筋:恥骨上枝内面
- 深会陰横筋:恥骨下枝
- 小腰筋:腸恥隆起(腸骨,恥骨),恥骨櫛6)
- 内閉鎖筋:寛骨内面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 外閉鎖筋:寛骨外面で閉鎖膜とその周囲(坐骨,恥骨)
- 恥骨筋:恥骨上枝,恥骨櫛
- 薄筋:恥骨結合の外側部
- 長内転筋:恥骨結合前面と恥骨結節に渡る三角形の面
- 短内転筋:恥骨体の前方で長内転筋の後方
- 大内転筋:恥骨下枝
- 小内転筋:恥骨下枝
恥骨体に付着する筋
恥骨体と恥骨枝の分け方には 2 通りがありますが,ここでの恥骨体は恥骨の内側端部であり,恥骨結合面を含みます。
恥骨稜は恥骨体であると解釈しました。
- 腹直筋
- 錐体筋
- 内腹斜筋
- 薄筋
- 長内転筋
- 短内転筋
恥骨上枝に付着する筋
- 腹直筋
- 内腹斜筋4,6)
- 肛門挙筋
- 小腰筋6)
- 恥骨筋
恥骨下枝に付着する筋
- 深会陰横筋
- 大内転筋
- 小内転筋
こちらもおすすめ
他の骨に付着する筋についてはこちらをご覧ください。
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1)金子丑之助: 日本人体解剖学上巻(改訂19版). 南山堂, 2002.
2)河上敬介, 磯貝香(編): 骨格筋の形と触察法(改訂第2版). 大峰閣, 2013.
3)越智淳三(訳): 解剖学アトラス(第3版). 文光堂, 2001.
4)秋田恵一(訳): グレイ解剖学(原著第4版). エルゼビア・ジャパン, 2019.
5)中村隆一, 斎藤宏, 他:基礎運動学(第6版補訂). 医歯薬出版株式会社, 2013.
6)津山直一, 中村耕三(訳): 新・徒手筋力検査法(原著第10版). 協同医書出版社, 2022.
2021 年 5 月 24 日
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